鈴木誠也の穴をどう埋める、若手成長も新助っ人が鍵 広島の開幕スタメン最速予想
21年は高卒3年目コンビの小園、林が成長、2年目の宇草もシーズン終盤は1番で起用
リーグ3連覇から3年連続のBクラスに沈んだ広島は3月25日にDeNAと開幕戦を迎える。チームの主軸を担ってきた鈴木誠也が、ポスティングによるメジャー移籍を果たせば大きな戦力ダウンとなるのは否めないが、勝負の3年目となる佐々岡真司監督の采配にも注目だ。春季キャンプやオープン戦を通じてチーム内の戦力に変動がある可能性はあるが、現時点での開幕スタメンを“最速”で占ってみたい。
2021年はチーム打率リーグトップの.264をマークしたが得点はリーグ3位の557と苦しい戦いを強いられた。それでも将来のカープを背負うであろう楽しみな若手が多いのも確かだ。あと一歩で打率3割に乗せる活躍を見せ遊撃のレギュラーを獲得した小園海斗、三塁には2桁本塁打(10本)を放ちブレークの兆しを見せた林晃汰と高卒3年目コンビが着実に成長。ベテラン勢の堂林翔太、田中広輔らも黙ってはいないだろう。
二塁にはキャリアハイの16本塁打、60打点をマークし9年連続9度目のゴールデングラブ賞を獲得した菊池涼介が君臨。勝負強い打撃を見せており、中軸の後を任される場面も多かった。一塁には正捕手としても期待される坂倉将吾を推したい。リーグ2位の打率.315、12本塁打をマークし初の規定打席にも到達した打撃を生かしたい。
鈴木誠が抜ける外野陣は若手にとっては大きなチャンスとなる。シーズン終盤には主に「1番・中堅」で起用された宇草孔基は規定打席未到達ながら打率.291を記録し、俊足も大きな魅力だ。左翼にはチーム最多の137試合に出場し144安打をマークした西川龍馬、右翼はチームの命運を握る新助っ人のライアン・マクブルームに期待したい。
その他にも野間峻祥、長野久義、松山竜平、大盛穂、中村奨成らベテラン、中堅、若手が熾烈なポジション争いを繰り広げるだろう。ドラフト3位の中村健人はパンチ力のある打撃が売りの外野手、6位の末包昇大は110キロの巨体ながら走守の評価も高い右のスラッガー。アピール次第では開幕1軍もありそうだ。
開幕投手は3年連続で大役を務めている大瀬良大地、13勝をマークし最多勝の九里亜蓮、2020年の新人王で今季も先発ローテを守った森下暢仁が争う形になりそうだ。