意外と多い監督1年目でいきなりリーグV 日本ハム新庄監督にもチャンスあり!?
2リーグ分立以降、オリ・中嶋監督ら17人が1年目にリーグ優勝を飾っている
2022年のプロ野球は中日・立浪和義、ソフトバンク・藤本博史、日本ハム・新庄剛志と3人の新監督が誕生した。ファンや球団の期待を一身に背負って初めて臨む1年目に「優勝」という結果を残した指揮官はこれまでに何人いるだろうか。ここではセ・パ2リーグに分立した1950年以降で1年目に優勝した監督を紹介する。(敬称略)
これまでに監督1年目でリーグ優勝を手にしたのは17人。巨人では1965年から9連覇を果たした川上哲治が1年目の1961年にも優勝している。長嶋茂雄解任の後を託された藤田元司は1981年のセ・リーグを制した。2002年には長嶋茂雄から監督を禅譲された原辰徳が優勝を飾っている。
西武では広岡達朗の後を継いだ森祗晶が1986年に優勝。西武では在任9年間で8度のリーグ優勝と黄金時代を築いた。その後も2002年に伊原春樹、2004年には伊東勤がレギュラーシーズン2位からプレーオフを勝ち抜いてパの頂点に。さらに伊東の後を継いだ渡辺久信も2008年に優勝を遂げた。
監督通算1384勝で計8度のリーグ優勝を飾った西本幸雄や、就任8年で4度の優勝を果たした中日・落合博満も1年目から栄冠を手にしている。広島・古葉竹織はコーチを務めていた1975年5月、ジョー・ルーツ監督の途中退団を受けて監督に昇格。球団創設26年目で初のリーグ制覇に導いた。
近年でも日本ハムの前任・栗山英樹が2012年のパを制し、2015年の日本シリーズはソフトバンク・工藤公康とヤクルト・真中満の監督1年目対決になった。オリックス中嶋聡は監督代行として2020年に67試合指揮して翌2021年に監督就任。25年ぶりリーグ制覇を導いた。
監督が代わった日本ハム、ソフトバンク、中日の3球団はいずれも昨季Bクラス。新指揮官がチームに変革をもたらし、いきなり優勝に導くことができるか注目される。