イチロー氏のMLB通算3089安打を改めて検証 最も得意にした投手は元鷹助っ人
元ソフトバンクのパディーヤから42打数21安打と打ちまくった
イチロー氏(現マリナーズ球団会長付き特別補佐兼インストラクター)はメジャーで2001年から2019年春までプレーし、通算2653試合に出場、9934打数3089安打、通算打率.311をマークした。10年連続で200安打を記録した希代のヒットメーカーが最も得意にした投手は誰だったのか? Full-Count編集部は40打数以上対戦した投手から、打率をベースに出塁率や長打率、OPSなども考慮してトップ3を独自に選出した。
1位はメジャー通算108勝を挙げた右腕ヴィセンテ・パディーヤ。42打数21安打1本塁打2打点4四球の打率.500、出塁率.563とイチロー氏に手も足も出なかった。三振もわずか1つで、右腕にとっては悪夢のような存在だったことだろう。パディーヤは2013年にソフトバンクに在籍、3勝6敗3ホールドの成績を残している。
2位は通算214勝を挙げたマーク・バーリー。15年連続2桁勝利や完全試合とノーヒットノーランを達成している左腕に対し、66打数27安打1本塁打8打点3四球、打率.409、出塁率.429を記録した。イチロー氏への苦手意識はバーリー自身も現役当時から自覚していた。2005年4月16日(日本時間17日)に完投した試合で、許した3安打は全てイチロー氏が記録しており「あいつからはどうやってもアウトが取れない」と弱音を吐くほどだったと、同僚捕手のクリス・ウィジャーが米メディアに明かしていたほどだった。
3位は通算169勝右腕のケビン・ミルウッドで、84打数33安打2本塁打11打点5四球7三振7盗塁、打率.393、出塁率.427だった。許した安打数はイチロー氏がMLBキャリアで対戦した投手の中で2番目に多く、打点は最上位だ。
最も多くヒットを打ったのはジョン・ラッキー投手からの37本で、122打数1本塁打7打点7四球16三振13盗塁、打率.303、出塁率.346。トミー・ジョン手術を受けた影響で全休した2012年を除き、2003年から2017年まで連続で2桁勝利を挙げた通算188勝右腕としのぎを削った。ちなみに2008~2009年に広島でプレーしたコルビー・ルイスとも対戦機会が多く、53打数19安打5打点3四球7三振、打率.358、出塁率.393の成績を残している。
(Full-Count編集部)