元阪神・呉昇桓が40歳で最多セーブを獲れる理由 韓国紙が深堀り「20代と同じ」
変わらぬ準備、変えた投球の組み立て…さらに結婚も
変わったとすれば投球の組み立てだ。阪神時代も「石直球」と呼ばれた剛速球は楽に150キロを超え、最大の武器だった。それが「日本と米国を経験したが、打者の傾向も変わり、能力も向上している。そこに合わせていかなければならない。私の能力も冷静に判断した時、直球だけにこだわるとマイナスになると思った」と変化球を交えるスタイルに変化しているという。
さらに呉昇桓が強調するのは、継続することの大切さだ。
記事では練習についての呉昇桓の考え方を「短期間だけではなく、着実にしていくのが重要だ。最近の選手はたくさんルーティンを持っているが、それが自分のためになっていないのなら、ちょっと楽をできる誤ったルーティンなのかもしれないと認めなければ」というコメントで紹介している。
昨季、サムスンはレギュラーシーズン144試合を戦ってKTウィズと同率1位となり、一発勝負の優勝決定戦で敗れシーズン2位。プレーオフでも斗山ベアーズに敗れ韓国シリーズへ進めなかった。記事は「呉昇桓の今季の目標は当然、優勝だ。チームの優勝のために健康を維持することも目標となる。いつか引退はやってくるが、まだ競争力があり、引退を考えるよりも優勝を考えるほうが切実だ」としている。また21日には結婚式を控えており「遅く結婚したもので、生じた責任感でもっと良い姿をお見せできるように努力したい」というコメントが紹介されている。
呉昇桓が韓国、日本、米国で残した通算成績は通算911試合登板、461セーブに及ぶ。まだ当面、数字を積み上げて行きそうだ。
(Full-Count編集部)