守備で見るセ6球団の“弱点”は? 阪神は二塁と左翼、広島とDeNAは穴だらけ…
広島は二塁を除く内野は全て大幅なマイナスに…
○阪神
リーグ優勝を逃した阪神のチーム全体のUZRは-23.2。失策数は12球団最多だったものの、UZRではリーグ4位に踏みとどまっている。ポジションで見ると、糸原の二塁が-12.5、サンズが守っていた左翼が-18.3でリーグワースト。右翼や一塁もマイナス指標と足枷になっている。大山の三塁、近本の中堅はプラス指標だ。
○巨人
チームUZR22.3はリーグトップ。大幅なプラスを生んでいるのは吉川の守る二塁の10.6。その他のポジションは、小幅なプラスだが、各ポジション、平均以上の守備貢献を見せていたと言える。唯一、マイナスだったのは坂本が主に守る遊撃。だが、坂本自身はUZR5.0とプラスで、他に守った廣岡や若林が指標を押し下げていた。
○広島
広島はチームUZRがリーグ5位の-24.8。特に内野陣の弱さが際立っている。捕手が本職の坂倉や助っ人のクロンらが守った一塁が-11.2、林が主に守った三塁が-22.8、小園が113試合で入った遊撃が-14.3と3つのポジションが12球団ワーストの数値だった。外野はどこも10前後のプラスになっており、内野の守備力アップは解消しなければならない課題だろう。
○中日
チーム全体のUZRは巨人に次ぎリーグ2位の17.1。大きな守備の穴となっているポジションは少ない。その中でマイナス分が大きかったのが、高橋周の三塁と大島の中堅。三塁は-4.6、中堅は-7.8となっており、特に中堅はリーグ5位だった。大島は36歳とベテランの域にきており、中堅の後継者が出てきてほしいところか。
○DeNA
昨季、最下位に沈んだDeNAの守備は12球団でワーストだった。チームUZRは-31.0。守備で31点、余分に与えていたということになる。辛うじてプラスだったのは、牧が主に守った二塁と宮崎の三塁だけ。外野は3ポジション全てでマイナスで、佐野の左翼は-15.5と凹みが大きかった。大和や柴田が守った遊撃も-9.2と苦しい数字が並んだ。