2人の金メダリスト誕生、新人特別賞も… 2019年大学日本代表24選手の現在地

DeNA・牧秀悟と侍ジャパン東京五輪代表にも選出された日本ハム・伊藤大海、広島・森下暢仁(左から)【写真:AP、荒川祐史】
DeNA・牧秀悟と侍ジャパン東京五輪代表にも選出された日本ハム・伊藤大海、広島・森下暢仁(左から)【写真:AP、荒川祐史】

在学中の2選手除く22選手中、18選手がプロ入りした

 2019年7月に行われた日米大学野球。大学日本代表は3勝2敗で3大会ぶりに優勝した。最高殊勲選手賞に輝いた森下暢仁(明大)は伊藤大海(苫小牧駒大)とともに昨夏、東京五輪を戦う侍ジャパンに選ばれ金メダル獲得に貢献。トップの舞台でも活躍を続けている。すでに金メダリストが2人誕生した2019大学日本代表。ここでは24選手のその後をまとめてみた。

 当時1年生で現在も在学中の田中幹也(亜細亜大)、森下翔太(中央大)を除く22選手中、実に18選手がプロの門を叩いた。投手では15イニングで防御率1.20の安定感を見せた森下暢がドラフト1位で広島へ。ルーキーイヤーから10勝を挙げ新人王となった。2020年ドラフト1位で日本ハム入りした伊藤も1年目に10勝をマークして新人特別賞を受賞、同年1位で楽天入りした早川隆久(楽天)も9勝と、即戦力の期待に応えた。

 阪神入りした村上頌樹(東洋大)は昨季、ウエスタン・リーグで最多勝、最優秀防御率など“9冠”に輝いた。また山崎伊織(東海大)は巨人入団前にトミー・ジョン手術を受けたが順調に回復しており、今季の飛躍が期待される選手も多い。

 打率.500で首位打者賞を獲得した柳町達(慶大)はソフトバンクへ。選手層の厚いチームで昨季は20試合の出場にとどまっている。野手で昨季大ブレークしたのがDeNAに入団した牧秀悟(中央大)だろう。新人ながらリーグ3位の打率.314で新人特別賞を受賞した。元山飛優(東北福祉大)はヤクルトの名手・宮本慎也氏の背番号「6」を受け継ぎ、安定した守備力で97試合に出場。定位置奪取が期待される。

 安本竜二(法大)と篠原涼(筑波大)はENEOSへ、児玉亮涼(九州産業大)が大阪ガス、竹村陸(近畿大)は日本生命と、社会人の舞台でも切磋琢磨は続いている。

 また今年は新たに佐藤隼輔(筑波大)が西武、丸山和郁(明大)がヤクルトに入団した。3年前、日の丸を背負ってともに戦った仲間たちとプロの舞台での再戦が待つ。またこの中から何人が再び「侍ジャパン」のユニホームに袖を通すのか、今後にも注目だ。

【選手一覧】2019年日米大学野球に出場した大学日本代表メンバー24人とその後の進路

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