DeNA南場オーナーが新人選手に熱弁「プロになるということは、消えない記録が始まる」
ドラ1小園、オーナーと初の名刺交換に「控室で練習しました」
DeNAのドラフト1位・小園健太投手(市和歌山高)ら新人選手9人(支配下登録6人、育成枠3人)が21日、東京・渋谷のDeNA本社を訪問。南場智子オーナー(本社代表取締役会長)と対面し、約40分にわたって講義を受けた。
恒例の新人本社訪問は、南場オーナーとの名刺交換からスタート。南場オーナーは講義で「プロになるということは、消えない記録が始まるということ。野球の記録だけでなく、一挙手一投足、言動、つらい時に逃げなかったか、不誠実な姿勢を見せなかったか、全てが残ります」とルーキーたちに自覚を求めた。
また「プロ野球選手も私のような経営者も、スランプの時、スキャンダルや炎上が起きた時こそ注目される」と語り、「ドツボからどう立ち上がるかを見られている。問題を直視して真摯に取り組んでほしい。転んでもただでは起きない精神で、学びを拾って立ち上がってほしい。とはいえ命を取られるわけではないので、おおらかに構えて」などと訴えた。
南場オーナーはチームのOBで元エースの平松政次氏、元GMの高田繁氏にそれぞれ「大成する選手としない選手の違いは何でしょうか?」を尋ねた際、平松氏は「思いの強さ」、高田GMは「工夫」を挙げたことも紹介した。
南場オーナーは「みんな初々しくて楽しみ」と笑顔。小園は「自分のこれからの野球人生のためになるお話が多かった。糧にして頑張りたい」と感想を述べ、「名刺交換は人生で初めて。事前に控室で、みんなで練習しました」と明かした。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)