なぜ経理? サークル出身の元DeNA右腕が異例のセカンドキャリアを望んだワケ
昨夏から隙間時間に簿記の勉強「面白みを感じました」
「いくら持っていれば、暮らせるだろうか、と考えてましたね。家計簿をつける中で興味を持つようになって、昨夏ぐらいから練習の隙間時間に簿記の勉強もちょっとずつするようになりました。そしたら家計簿もうまく付けられるようになって。面白みを感じましたね」
現役中にセカンドキャリアについて球団関係者と雑談する機会もあった。10月5日に戦力外通告。その席上で球団から「経理部」の道を用意された。
「プロ野球選手としてやれることはやれました。素晴らしい成績は残せなかったですけど、育成から1軍の試合でも投げられて。悔いはないです。今のところは次に切り替えてやることができています」
12月20日に現役引退を発表。経理マンへの転身が決まった。今は少しプレッシャーも感じているようだ。
「実は僕が経理をやることがこれだけ早く公になるとは思ってなくて。一人前になってから僕が経理に就いたというのを知ってもらえればいいと思っていました。今はプレッシャーというか、ちゃんとやらないといけないなと思っています。勉強して一人前にこなせるように。とりあえずそれだけを考えてやっていこうと思っています」
プロ野球選手のセカンドキャリアに新たな光を照らす。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)