日本ハム最後の“東京戦士” 昨季で引退した鶴岡慎也氏が残した功績を振り返る
2009年にゴールデングラブ賞、2012年にベストナインに輝く
デビュー当初は課題だった打撃面も、2013年に打率.295を記録するまでに向上。2009年にゴールデングラブ賞、2012年にベストナインと、捕手としての2つの勲章も受賞し、名実ともにリーグ屈指の捕手として認められる存在となった。
2014年からはFA権を行使してソフトバンクに移籍したが、正捕手の座を確かなものにすることはできず。それでも、2014年に98試合、2016年に103試合に出場するなど、1軍の中心選手としてプレーし、在籍4年間で3度の日本一を経験した。2017年は甲斐拓也捕手の台頭もあって29試合の出場に終わり、再取得したFA権を行使して古巣の日本ハムへと復帰した。
復帰初年度は正捕手として101試合に出場し、ベテランらしい円熟味のあるプレーでチームのAクラス入りに貢献。ただ、同年オフに1軍バッテリーコーチ兼任となったこともあってか、2019年以降は出場機会が大きく減少。そして、40歳で迎えた2021年のシーズンオフに、19年間のプロ生活を終える決断を下している。
現役生活を通じて勝利に対する貪欲な姿勢を発揮し続け、通算7度のリーグ優勝と4度の日本一を経験した鶴岡氏。明るい性格と全力プレーでファンに愛された名捕手の活躍は、これからも記憶の中に色濃く残り続けることだろう。
(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)