「ガラッと変わる」 西武の新選手会長・高橋が明かす投球フォーム改造の理由

榎原神社で無事息災祈願を行った西武・高橋光成【写真:球団提供】
榎原神社で無事息災祈願を行った西武・高橋光成【写真:球団提供】

選手会長の重責に「練習に取り組む姿勢が大事」

 その反省から「1年間を通して効率よく、いいボールを投げるために」余計な動きを省いた“省エネフォーム”に改造中なのだ。昨年に続いて、自費購入した「ラプソード」(投球時の腕の角度、ボールの変化量、回転数、回転軸などを測定できる機器)をキャンプに持ち込み、「自分を客観的に見ながら進めていきたい」と言う。

 キャンプイン直後の2月3日には25歳となる。チーム防御率は昨年まで4年連続リーグワーストだが、同学年で昨年10勝の松本、2歳下で同8勝の今井と「同世代の3人で投手陣を引っ張って、なんとかしていこう」と語り合っている。さらに前任者の森から指名を受け、選手会長にも就任した。「そこはあまり期待してほしくないのが本音」という言葉とは裏腹に、「言葉で何かを言うより、率先して練習に取り組む姿勢が大事だと思う」と自覚は十分だ。

「キャンプの練習はきついですが、きつい時にどれだけ自分を追い込めるかだと思っています。“一線”を越えたい」と鼻息が荒い。コロナ対策については「シンプルに手洗いとうがい。それに食事をバランスよく取るように心がけている」と語る。ニューリーダーへの脱皮が見込まれる今年、どこか自信と余裕を感じさせる。ここまでいい流れできているだけに、ストップがかかったらもったいない。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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