山本由伸の進化とは? 投手5冠と支配した2021年、成長続ける5年間にデータで迫る

現状に満足せず常に高みを目指す姿勢

 山本は中継ぎとして頭角を現したものの、先発転向後は豊富な球種をより活かせるようになった。その後も現状に満足することなく、毎シーズン球種の配分を変えていることが、データからも読み取れる。そうした向上心に溢れる姿勢と、引き出しの多さに基づく優れた投球術によって、まさに難攻不落と呼べるだけの投球が生み出されている。

 今や球界最高の投手の1人となった山本だが、新シーズンに向けてさらなる成長を期していることは間違いない。すなわち、指標の面でも毎年進化を続けている若き剛腕が、昨季以上の快投を見せてくれる可能性も十分にあるということだ。

 山本のピッチングは見ているだけで圧倒されそうになる領域にまで達しているが、「昨季に比べてどこが変化したのか」に注目してみると、その投球をこれまで以上に楽しめるようになるかもしれない。飽くなき進化を続ける若き大投手に、2022年も要注目だ。

(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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