少年野球を始める子どものグラブ選び 専門店のおすすめは「Hウェブ」
Hウェブのグラブは「子どもたちが扱いやすい」
星店長は「ウェブに革紐の本数が増えるとしっかりボールをつかめるメリットがある一方、グラブに硬さが残ります。ウェブに空間が多いグラブの方が開きやすく、形も崩れにくいので、野球を始める子どもたちには『Hウェブ』が扱いやすいと思います」と説明する。
少年野球用のグラブは比較的柔らかくつくられている。それでも、子どもには硬く感じることが多いため、専門店ではグラブを柔らかくしてクセを付ける「型付け」を行っている。
「ベースマン」では、コンビニエンスストアで中華まんを入れているようなケースにグラブを入れて柔らかくしている。ケースの中は蒸気によって温度が70度くらいに保たれており、3分ほど入れて革の繊維をほぐす。ケースに入れる時間で柔らかさを調整でき、グラブを購入する小学生の9割以上が「型付け」をしているという。
革でできているグラブは劣化し、子どもは手のサイズも変わることから、2年ほどで新しくするのが一般的。小学校高学年になると、強い打球の勢いに負けずに捕球したい、今の大きさでは打球に届かないなど、柔らかさや扱いやすさ以外をグラブに求めるようになるという。グラブの買い替えは成長の証でもある。
(間淳 / Jun Aida)