どうすれば鷹・甲斐は打率.270打てるのか? 城島氏が明かした“教え”の中身

「相手キャッチャーがやって欲しくないことを打席ですればいいだけ」

「捕手の目線という面も踏まえて話をしています。捕手として危ないと思う球はどんな球や、捕手をしていて打たれてもヒットにならん球ってどこや、それを打っていないか、投手が意図して投げたコースを打っていないか、という話をしています。どんな投手でも投げ損ねがあって、それをミスショットせずに結果球にすれば、2割7分は打てると思う」

「守ることと打つことを基本、別に考えている。僕は同じだと思っていて、相手キャッチャーがやって欲しくないことを打席ですればいいだけ。相手バッテリーが攻めにくいバッターになってほしい。打ってもヒットにならない球に手を出して、打たなきゃいけない球を見逃しているんじゃないかなと想像がつく。その球に手を出すためにはどういうスタイル、構えがいいのか。どういうスイングがいいのか、という話なんで」

 城島氏は「こう打て、ああ打て、とは言ってません。話をしています」という。幾多の経験を積んできた捕手として、そして日米通算292本塁打を放ってきた打者としての経験を伝えている。昨季途中から取り組んできた右打ちにしても「右打ちって簡単にいうけど、どこの球をどうアジャストしてどう打つとあっちに飛んでいくか、という話。最初からライト方向に打とうと思って打ったことないし、バックスクリーンに打つ球があって、引っ張る球があるんです」と、自身の考えを披露した。

「捕手が打つチームが強いんじゃなく、捕手が打たな過ぎるんですよ。セ・リーグは2人、打たんのがおるみたいじゃないですか。あの守備でそれだけの数字を出した時の給料、考えてほしいですよね。そういう楽しみを持ってほしい。10億くらいになるんじゃないの。捕手が率残すことは特別じゃないというのを証明してほしい」と口にしていた城島アドバイザー。甲斐はこの期待に応えることができるか。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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