2年連続首位打者から打率.205に急降下… 248億円男が殿堂入りする可能性は?
米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」が選出
ブルワーズのクリスチャン・イエリッチ外野手の殿堂入りの可能性は――。米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」が「殿堂入り当落線上にいる現役外野選手」を特集。2020年開幕前に、球団史上最高額となる9年総額2億1500万ドル(約248億円)の大型契約を結んだ30歳について分析している。
「明日引退しても殿堂入りするであろう」マイク・トラウトや、20代にして既に数々の栄誉を手にしているブライス・ハーパーやムーキー・ベッツらではなく、あくまで「当落線上にいる選手」に絞った今回の企画。可能性のある選手として、中堅では2013年ナ・リーグMVP、オールスター5度選出のアンドリュー・マカッチェン、右翼ではルーキーの本塁打記録を塗り替えるも故障が多いアーロン・ジャッジが挙げられた。
その中で左翼から選出されたのがイエリッチだ。2018年にMVPに輝いたブルワーズの看板選手だが「デビューしたマーリンズ時代でのスロースタート、そして直近2年間の急激な低迷により、通算本塁打数とWARは殿堂入り左翼手の平均の半分にしか届いていない」と指摘。これまで9年間で、連続首位打者となった2018、2019年を除けば、シーズンの最多は21本塁打、OPSも最高で.859止まりとなっている。
昨季は117試合の出場にとどまり打率.248、9本塁打51打点に終わっている。不振の始まりとなった2020年には58試合出場、200打数41安打、12本塁打22打点、打率.205、WAR0.5と平均レベルの選手並みのパフォーマンスだった。同誌は「今後復調して数年に渡って数字を残し、パフォーマンスの失速は昨年の腰の怪我が原因であると証明できるなら、引退後に殿堂入り候補リストに当分の間いるだけの支持は得られるだろう」と期待を寄せた。
(Full-Count編集部)