同じ軌道から突然左右に分岐 分析家が注目した“魔球”は「MLBで1番エグい球」
ドジャースのトライネンは昨季72登板で防御率1.99の成績を残した
ドジャースのリリーバー、ブレイク・トライネン投手は昨季、72登板で6勝5敗7セーブ、防御率1.99と活躍。72回1/3を投げて85三振を奪った。高速シンカーとスライダーを武器にする33歳右腕の投球映像を、「ピッチングニンジャ」の愛称で知られる投球分析家ロブ・フリードマン氏が自身のツイッターに投稿したところ、その切れ味にファンからは「打つのは不可能」「反則だ」といった驚きの声が寄せられている。
フリードマン氏は、シンカーとスライダーを投げるトライネンの投球映像を重ね合わせて「133秒にまとめられた『どうやって打つの?』的な投球」と記してツイッターに投稿。リリースした当初は、ボールの軌道にあまり違いはないが、打者がバットを振り出そうとする辺りで、一方はホームプレート三塁側に沈み、もう一方は一塁側に鋭く曲がっている。
あえなくバットが空を切るシーンの連続にファンは驚愕。「人間が投げていい球じゃない」「トライネンはビデオゲームのキャラだ」「反則だ」「これはもの凄い」「高速で、これだけ真逆に曲げられるのはスゴい!」「打つのは不可能」「MLBで1番エグい球」とコメントを投稿している。
MLB公式のデータサイト「ベースボール・サバント」によると、トライネンが昨季スライダーを投げた割合は35.1%で被打率.074、57三振。シンカーは27.4%、被打率.316、4三振。2020年はスライダーが26.3%で被打率.206、12三振、シンカーが55.8%、被打率.308、7三振だった。2020年は3勝3敗、防御率3.86だったトライネン。成績改善の一因に、スライダーの割合を増やしたことがあるのかもしれない。