大谷翔平が「勝負強い打者」2位 米メディア算出、試合を左右する場面で打率5割超

エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】
エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

1位のウェイドJr.は試合終盤の安打が多く、「レイトナイト」と呼ばれた

 エンゼルスの大谷翔平投手は昨季、打者として138安打、46本塁打、100打点、打率.257をマーク。その勝負強さもメジャー屈指だった。米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」は、得点圏打率やセイバーメトリクス指標を用いて勝負強かった打者を算出。大谷はジャイアンツのルモンテ・ウェイドJr.外野手に次いで2位に入っている。

「ブリーチャー・レポート」は得点圏打率、高レバレッジ状況での打率、得点圏wRC、高レバレッジ状況でのwRCの4つの指標を基に勝負強さを測った。米データサイト「ファングラフス」が定めるレバレッジ指標とは、場面によってプレッシャーの量を測ろうとしたもので、同じ1点リードでも9回裏の方が3回表よりも緊張感がありサスペンスに満ちているとし、8回2死で走者が2人いる場面で打席に立つのは、2回に同じ場面で打席に立つよりも多くのプレッシャーが掛かると説明している。また、wRCとは打者が創出した得点数を表す指標。数字が大きいほどチームに多くの得点をもたらしている打者と評価される。

 今回の分析では通常の打率と比較して、得点圏や高レバレッジ状況時の打率がどうなるかを見ている。打率.250の選手が得点圏で3割を打つ方が、打率.300の選手が得点圏で.310打つよりポイントが高い。こうした観点で、通常打率と比較して得点圏打率が.001高いごとに0.5ポイント、通常打率と比較して高レバレッジ状況での打率が.001高いごとに0.5ポイント、得点圏wRC×3ポイント、高レバレッジ状況wRC×3ポイントで計算した。

 その結果、大谷は294ポイントで2位。通常の打率と比較した得点圏打率+.027、通常の打率と比較した高レバレッジ状況打率+.260、得点圏wRC 33、高レバレッジ状況wRC 17となっている。記事は「オオタニは得点圏でも上向きだが、これだけ上位に入ったのは高レバレッジ状況での働きぶりだった。試合の行方がかかっている場面で43打席に立ち29打数15安打、10本の長打と12の四球を記録し、打率.517、OPS1.686をマークした」と伝えている。

 1位のウェイドJr.は326ポイント。昨季成績は381打席で打率.253、出塁率.326、長打率.482、18本塁打、56打点。一方、得点圏打率は.377、高レバレッジ状況では30打数18安打3本塁打24打点の打率.600をマークした。多くは試合終盤に打ったもので「レイトナイト(夜遅く)」というあだ名もついた。

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