「頂点を、つかむ。」 ロッテ井口監督が明かすスローガンに込めた強い想い

ロッテ・井口資仁監督【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】
ロッテ・井口資仁監督【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】

就任5年目に何を思うのか? 指揮官の本音を届ける月連載

 球春到来。今年も2月1日からNPB12球団が一斉に春季キャンプをスタートさせた。新型コロナウイルス感染防止対策を十分にはかりながら、2年ぶりに行われる有観客開催。活気を取り戻しつつあるキャンプ地の様子からも、ファンの今季への期待感がうかがえる。

 昨季は惜しくも141試合目でリーグ優勝を逃したロッテは、沖縄・石垣島で1次キャンプの真っ只中。10日からの第3クールを終えると、1軍は沖縄本島へ移動し、練習試合とオープン戦による実戦調整を始める。

 2年連続でリーグ2位につけながら、あと一歩が遠かった。今年こそあの悔しさを晴らすべく、掲げたチームスローガンは「頂点を、つかむ。」。不退転の決意を端的に言い表したスローガンを胸に戦う2022年シーズンに向けて、井口資仁監督は何を思うのか。

 今季もFull-Countでは月連載シリーズとして、就任5シーズン目となる井口監督の心の内を真っ直ぐにお届けしていく。

 ◇ ◇ ◇

 今年もキャンプが始まりました。石垣島は例年より気温が低く、なかなかスッキリ晴れませんが、チームは順調に第2クールまで終えました。選手1人ひとりはもちろん、チームとしての大きな活気を感じています。

 選手たちは皆、とてもいい状態でキャンプインを迎えてくれました。若手にはそれぞれ、冬の課題として筋量の目安やトレーニングで目標とすべき数値を与えていましたが、それが中堅以上の選手にもいい刺激になったようです。2019年にはキャンプ初日に紅白戦を行いましたが、2月1日から試合ができる体に仕上げてくることが、今ではチームとして当たり前。今年も初日から投内連係やシートノックなど難なくできる点に、チームとしての成長を感じます。

 中村奨吾、藤岡(裕大)といった中堅が昨年以上に精力的に動いていますし、若手は秋季キャンプで取り組んだことのレベルを少しも落とさずに継続できている。冬場にしっかり動いてきた様子がうかがえますし、ここまで大きな怪我人が出ていないことは大きいですね。

今季キーポイントの1つは「チームプレーの精度」

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