「引き分け増加」は2021年シーズンをどう変えた? 上位に直結する試合巧者ぶり

2010年以降のパ・リーグ勝率1位球団【画像:(C)PLM】
2010年以降のパ・リーグ勝率1位球団【画像:(C)PLM】

2010年以降のパ勝率1位球団、ソフトバンクが6度

 10試合の引き分けがありながら88勝を積み上げた2011年のソフトバンクは、144試合中98試合が引き分け以上という安定感を発揮。敗戦数46は直近10年間では最も少なく、勝率.657という数字も2017年と並んで最高タイだった。

 2012年の日本ハムは11試合の引き分けを記録し、試合数が24試合少なかった2020年のソフトバンクと勝利数がほぼ変わらず。勝率も2010年のソフトバンクに次いで下から2番目と、数字の面ではやや低い水準となった。ただ、敗戦数は他の年と比べても極端に多いとは言えず、「負けないこと」がリーグ優勝をもたらしている。

 2020年のソフトバンクは143試合換算でも引き分けの数が6試合と、他のシーズンに比べてもさほど多くはなく、勝率も.635と十分に高い水準だった。しかし、昨季のオリックスは引き分けが18個と極めて多く、勝利数も過去12年間で最少。それでも最終的な勝率は.560と極端に低くはなく、2012年の日本ハムと同様に、引き分けを効果的に優勝へとつなげている。

2016年のソフトバンクは勝率6割超えでも優勝逃す

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