最速153キロの剛腕サイドに芽生えた欲「自分も1軍で」 まだいるロッテの“朗希世代”
昨季本格導入したシンカーに手応え「コースに決まると効果的」
サイド右腕のため、ボールを長く見ることができる左打者に打たれてしまうケースが多く、昨季シンカーを本格導入した。「コースに決まると効果的。キャンプでも試していければと思っています」。シンカーを武器にする益田、佐々木千隼投手らチームの先輩から握りやリリースの感覚についてアドバイスをもらい、より自信の持てるボールに進化させていく。
昨年は同期の佐々木朗希投手や、中学時代に全国大会の決勝で対戦したヤクルト奥川恭伸投手が飛躍を遂げた。「同級生が活躍しているのを見ると自分も同じ1軍の舞台で活躍したい、試合に出たいと強く思います」と目をぎらつかせる。
チームは2年連続の2位。あと1歩を掴み取るために、若手の台頭は必要不可欠だ。「まずは1軍の試合で投げないと貢献できないと思います。自分の中での目標は1年間1軍で投げ続けて、その中でも勝ち試合だったり、負け試合でもしっかりゼロで抑えたりすることが大事になってくると思うので意識してやっていきたいです」。まだまだ伸びしろたっぷりのサイド右腕は、更なる成長を目指す。
○横山陸人(よこやま・りくと)2001年8月5日、東京都江戸川区出身。20歳。江戸川区立上一色中時代は軟式野球部で投手として活躍。3年夏の全国大会では決勝まで勝ち上がり、奥川恭伸(ヤクルト)と投げ合うも敗れ、準優勝。専大松戸高では1年時からベンチ入り。2年秋からエースとして活躍し、3年春には千葉県大会準優勝。2019年ドラフト会議でロッテから4位指名を受け入団。179センチ、87キロ。右投げ右打ち。