今季限り引退の元鷹・李大浩「一度吐いた言葉に責任」 撤回なしで目指す“有終の美”

韓国ロッテに所属しているイ・デホ(李大浩)【写真:Getty Images】
韓国ロッテに所属しているイ・デホ(李大浩)【写真:Getty Images】

プロ入り時に所属したロッテ30年ぶりの優勝に全てを賭ける

 オリックスとソフトバンクで活躍し、現在は韓国プロ野球のロッテに所属するイ・デホ(李大浩)内野手が今季限りで引退する。キャンプ中に韓国メディアの取材に応じ「男が一度吐いた言葉には責任を持たなければいけない」と引退撤回の可能性を否定。「有終の美を飾りたい」と現役最後のシーズンに賭ける思いを吐露している。

 イ・デホは2021年のシーズンを前に、ロッテと総額26億ウォンの2年契約を結んだ。その際にこの契約が終わる2022年を限りに引退するとしていた。昨季も打率.286、19本塁打、81打点の成績を残したが、聯合ニュースの報道によれば「男が一度吐いた言葉には責任を持たなければ」と最後のシーズンを迎える心境を明らかにした。

 2001年にロッテ入りしたイ・デホは、チームだけでなく韓国代表でも主砲として活躍した。2012年にはオリックス、2014年にはソフトバンクと日本のチームにも在籍、2016年には大リーグのマリナーズでも14本塁打した。3か国を股にかけた現役生活は22年間に及ぶ。

 その中で成し遂げていないのが、ロッテでの優勝だ。聯合ニュースによればイ・デホは「有終の美を収めたい」と、故郷・釜山のチームでの優勝に全てをかけている。「30本塁打、100打点を挙げてカッコ良く引退したい。後悔が残らないように全てを注いで引退する」と口にしたという。1982年の韓国プロ野球創設からリーグに参加するロッテは、1992年を最後にもう30年優勝がない。

 さらにイ・デホは、チームの後輩たちに全てを伝えてから現役を退きたいとしている。「一緒にいる時間はたった6か月しかない。学びたいことがあればいつでも来るように言った」と記事は伝えている。

 イ・デホはNPBでの4年間で570試合に出場、622安打、98本塁打、348打点の成績を残した。2015年には日本シリーズMVPにも輝いている。強打者の“終わり方”に注目だ。

(Full-Count編集部)

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