“ミスター・ナショナル”ジマーマンが引退表明 米メディア「永久欠番は確実」
球団の移転初年度にドラフト1位で入団、通算1846安打
ナショナルズ一筋にプレーしたライアン・ジマーマン内野手が15日(日本時間16日)、現役引退を発表した。2020年には新型コロナウイルスの感染拡大でプレーしない道を選び、2年ぶりにグラウンドに戻った昨季は110試合で打率.243、14本塁打で、オフにFAとなっていた。代理人がツイッターでメッセージを公開し、球団やワシントン地域に感謝を述べるとともに「今度は私が返していく時です」と、今後もこの地域に尽くす決意を述べた。
ジマーマンは旧モントリオール・エクスポズがワシントンに移転し、ナショナルズとなった2005年にドラフト1巡目指名(全体4位)で入団し、球団の歴史と共に歩んできた。同年メジャーデビューを果たすと、三塁手として2009年にゴールドグラブ賞、シルバースラッガー賞に輝いた。球宴にも2度出場している。
通算1799試合に出場し1846安打、打率.277、284本塁打、1061打点。2017年には打率.303、36本塁打、108打点とキャリアハイの成績を残した。2019年には52試合出場にとどまったものの、アストロズとのワールドシリーズで本塁打を放ちチームの世界一に貢献した。
数々の功績に、球団側からもジマーマンに感謝の言葉が続いた。MLB公式サイトによれば、筆頭オーナーのマイク・ラーナー氏は「ライアンは永久にミスター・ナショナルだ」とコメント。さらにマイク・リゾGMも「17シーズンに渡って、ライアン・ジマーマンは球団の顔というのはどういうことか、その典型でした」と称えた。
また米メディア「トレード・ルーマーズ」も「彼の背番号11は、球団によって永久欠番にされることが確実だろう。間違いなくワシントンのファンに記憶される」と功績を伝えている。
(Full-Count編集部)