元3冠王が放出候補!? 米メディア酷評、286億円契約は「失敗が運命づけられていた」
ミゲル・カブレラは2014年3月にタイガースと8年約286億円で契約延長
かつての3冠王に厳しい目が向けられている。米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」が「最悪の1億ドル契約」トップ10を選出し、4位にミゲル・カブレラ内野手がタイガースと2014年3月に結んだ8年総額2億4800万ドル(約286億円)の契約が選ばれた。同メディアは「2023年の契約終了を前に、タイガースが彼を放出する可能性もありそうだ」と言及している。
思わぬ怪我などで契約時に期待した成績を残せないことはよくあるが、この記事では、総額1億ドル(約115億円)超えの「当時からリスク要素が明らかで、失敗することが運命づけられていた」大型契約だけをピックアップしたという。
カブレラは2012年、打率.330、44本塁打、139打点という成績でメジャーリーグ史上45年ぶりの3冠王に輝いた。さらに翌2013年にもMVPに選出され、同記事も「間違いなく、実績はあった」と評価している。ただ2013年の終盤にはすでに体幹の怪我に悩まされ、思うようなスイングが出来ていなかったと指摘し、この8年契約が終わる頃には40歳を迎えるという年齢も問題として挙げた。
記事は「これらの全てが要因となって、カブレラの新しい契約は広く酷評されることになった」と、当初から懐疑的な見方をされていたと紹介。「2016年は素晴らしい活躍だったが、それ以降は代替可能レベルの選手になり、みんなの最悪の心配が現実のものとなった」と予想が的中してしまったことを嘆いた。昨季のカブレラの成績は打率.256、15本塁打、75打点。OPSで見れば.701とすっかり並みの打者だ。
2021年には通算500本塁打を達成し、3000本安打にもあと13本に迫っている正真正銘のレジェンド。契約終了までに再び輝きを取り戻すことができるだろうか。