中日の開幕投手はいつ決まる? 候補は2人…立浪監督の言葉に滲む“信頼度”

中日・立浪和義監督【写真:小西亮】
中日・立浪和義監督【写真:小西亮】

柳裕也は“やってもらわないといけない”、大野雄大は“やってくれるはず”

 3月25日の開幕まで1か月余り。大役のマウンドについて、指揮官は「そろそろ本当に、話し合って決めて。本人にも伝えてやらないといけない」と見通す。柳、大野雄ともに問題なければキャンプ最終盤の試合で登板することも想定される。心と体の準備期間も考えると、実戦初登板を見た上で決定という流れも十分現実味を帯びる。

 どちらが務めても文句なし。ただ、立浪監督の言葉からは、わずかながら信頼度の違いも滲む。柳については「昨年良くて、今年が本当の意味で勝負だと思うので、1シーズンやってもらわないといけないピッチャーですね」。真価の1年と位置付けている。

 大野雄に対しては「この時期にしっかり打者に対して投げられれば十分。ボールも非常に良かったですし、安心しています」。“やってほしい”ではなく、アクシデントさえなく進めば“必ずやってくれるはず”との思い。何より、今季から左胸につける「C」のマークが、信頼の証しにほかならない。

 まだ明言こそしないものの、立浪監督にとっては両投手が順調なのが最たる安心材料。昨季リーグ屈指の安定感を誇った投手陣を、今季も2枚看板が引っ張っていく。真の投手王国再建の足音は、すぐそこまで聞こえている。

(小西亮 / Ryo Konishi)

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