「本当に期待できる」 古巣キャンプ訪問で斎藤佑樹氏が覚醒を予感した若手とは?

日本ハム・万波中正【写真:荒川祐史】
日本ハム・万波中正【写真:荒川祐史】

万波の特打で15分間、斎藤氏が打撃投手を務めた

 日本ハムの万波中正外野手が18日、沖縄・名護キャンプで昨季限りで現役を引退した斎藤佑樹氏と“対戦”した。全体練習後の特打で、打撃投手を務めた斎藤氏の球を15分間打ち返した4年目は興奮気味だった。

「僕がちょうど野球を始めた時期に、佑樹さんの甲子園を見ていたので、ちょっと感無量というか、何とも言えない幸せな時間でした」

 斎藤佑樹の早稲田実vs田中将大の駒大苫小牧高が死闘を繰り広げたのは2006年夏。2000年生まれの万波にとって「田中投手と斎藤さんは1番最初に見たスター選手という感じです」という特別な存在だ。

 昨年までチームメートだったとはいえ、対峙したことはない。打席に入る直前、斎藤氏が投げることを知り驚いた。テンポのいい投球に導かれるようにバットを振り「途中からほとんどストライクで、気持ちよく振らせてもらったなと思います。やっぱり佑樹さんだな。体も現役と変わりない感じで」と感謝した。

 対戦を終えた斎藤氏は万波について「去年に比べてすごくスイングも力強くなっていましたし、本当に期待できる選手だなと感じました」と太鼓判を押した。2018年ドラフト4位で入団した万波は、今年がプロ4年目。昨季は49試合に出場しプロ初アーチを含む5本塁打を放つなど飛躍の足掛かりをつかみ、今季は定位置奪取が待たれる。

「今年レギュラー目指してやっている中で、打つ、投げる、走る以外の細かい部分まで、なるべく意識しようとしています。ボスが来てから格好よく走るとか、シートノックからしっかり全力でやるとか、そういう新しいことをより意識してやるようにはなりました」と万波。大きな期待を背負い、勝負のシーズンに挑む。

(町田利衣 / Rie Machida)

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