テーマパーク退社直後にコロナ禍で無職に “浪人”経て掴んだDeNAチア「diana」
Sakiさんはアパレル店員を経て、夢だった球団チアへ
Sakiさんも“浪人”の末、合格を勝ち取ったメンバーのひとり。小さい頃、兄の影響で見たバスケットボールの試合でチアガールに憧れた。小学4年からジャズをはじめ、高校卒業後、ダンスの専門学校に。様々なオーディションを受けたが、コロナ禍の影響もあり合格には至らなかったという。
卒業後は一度、アパレルショップでアルバイトとして勤務。毎日練習ができる専門学校とは違い、自ら練習場所やオーディションを探さなければならない日々だった。難しさも感じたが、改めてダンスが踊れることの魅力に気付いた。「常に踊れる環境があるわけではないんだなって」。1年間は「オーディションやレッスンをたくさん受ける年」と心に決め、練習に打ち込んだ。
そんな時にdianaのオーディションの話があった。専門学校の頃からYouTubeやホームページでパフォーマンスを見てきた。元々チアガールに憧れて始めたダンス。「女性らしい踊りが素敵だった」とオーディションを受けた。
本来の希望ではなかったアパレルの仕事だったが、1年間の経験が自分の力になった。「人見知りだったのですが、服を売る時の話し方や伝え方などは、オーディションでも生きました」。集団で踊るため、コミュニケーションも大事な能力のひとつ。面接でも自分の思いやスキルを伝えることができた。
オーディション当日の午後9時までに、合格者には電話が来ることになっていた。Sakiさんが電話を受けたのは午後8時59分。「凄くびっくりした」と語ったがその分、喜びもひとしおだった。
毎年、メンバーが入れ替わり新たな一面を見せるdiana。新メンバーの中には遠回りして夢を掴んだ人もいる。今度はハマスタで観客に笑顔を届けていく。