鷹・藤本監督が高卒4年目・野村大を絶賛「気持ち伝わる」 代打の切り札で開幕1軍入りへ
ロッテ戦の9回に代打で登場し、適時打を放つ
ソフトバンクは24日、宮崎市の生目の杜運動公園で「球春みやざきベースボールゲームズ」ロッテ戦を戦った。投手陣の乱調で5-10と大敗する中で、藤本博史監督が絶賛したのが、代打で適時打を放った野村大樹内野手だった。
大量7点のビハインドで迎えた9回。先頭の井上、続く川瀬の連打と相手の失策で無死二、三塁のチャンスを作ると、このチャンスで野村大が代打で打席へ。2球連続ファウルで追い込まれたものの、その後もなんとか食らいついて粘ると、7球目だった。ロッテのドラフト5位ルーキー八木の真っ直ぐを弾き返し、三遊間を破る適時打とした。
2018年のドラフト3位で早実から入団した高卒4年目の21歳は、勝負強さが何よりの武器。この日もチャンスでの代打起用で結果を残し、藤本監督も「完全にいいアピール。コーチ陣も野村を得点圏の代打で試したいな、と。今日たまたまいいところできて、結果残せるわけだから。見せてくれましたね」と、内容の乏しい敗戦の中で、称賛の言葉を送った。
野村大は藤本監督が就任時から期待の選手の1人として名前を挙げていた。守備面に課題を残すものの、特にチャンスでの勝負強いバッティングを高く評価。この日も「守備が普通になればレギュラー争いもできるけど、それが普通まで来てない。21歳で代打かよって思われるかもしれないけど、代打から、守備から、走塁からレギュラーを取るものですから、野球ってのは」と“代打の切り札”の候補として考えていることを明かす。
指揮官は「まずは1軍に入るためにどうしたらいいか。野村は代打からってのを考えて、追い込まれたらノーステップで打つとか、凄く意識してやってくれている。気持ちが入ってるもんね。あの点差でも粘って粘って、なんとか1軍に入ってやろうという気持ちが伝わってくる」とも。自らの武器を生かし、まず1軍に割って入ろうという強い気持ちが見せる野村大の姿勢も高く評価した。
人気お笑いコンビ「ガンバレルーヤ」の「よしこ」に似ているとされ、チーム内でも「よしこ」の愛称で愛されている野村大。大量ビハインドの試合展開でも集中を切らさずに結果を残した姿勢は確かに光った。まずは“代打の切り札”として開幕1軍へ。懸命にアピールする姿が目を引いている。