中日・根尾昂には「何冊も教科書を…」 “師匠”大島洋平が指摘する不器用さとは

感覚はNG「『こんな感じ』って言うと、全然伝わっていない」

「自分の頭の中で解決してから動くタイプですね」

 毎年1月の自主トレに根尾を連れて行っている大島洋平外野手は、そう特徴を語る。同じく“大島塾”に参加している高橋周平内野手が感覚派とするなら、対照的な理論派。「『こんな感じ』って言うと、全然伝わっていない。『ちょっと、ここ意識してみな』とピンポイントで伝えると、すごい分かってくれる」。より具体的なイメージが、理解を促す。

 だからこそ「教科書をあげた方がいい」とも言う。体の各部位の役割や連動性をとってみても、1から10まで教えてくれる“ハウツー”があれば忠実に実行できる。「しかも一冊というよりは、バババッっと何冊もあった方がいい。その方が引き出しは増える」。根尾の脳内にある本棚が増えれば増えるほど、成長していくと考える。

 時間をかけていけば、着実にインプットする量は増えていく。あとは、いかに正確にアウトプットしていくか。課題は少なくない。体の使い方についても「めちゃめちゃ動くなという部分もあれば、全然動かんやんって部分もある」。引き出しの数はもちろん、わずかに滲む不器用さ。大島は、こう例えて言う。

「手だけだったら操れるけど…」バットを持った時の“再現性”

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