「出会いが必ずプラスになる」 日本ハム新庄監督が室伏氏ら臨時コーチを呼んだ思い
室伏長官はウオーミングアップから個別練習まで指導
日本ハムの沖縄・名護キャンプで24日、スポーツ庁の室伏広治長官が臨時コーチを務めた。新庄剛志監督が熱望したことで実現。ビッグボスは、レジェンドアスリートからアドバイスを受けてすぐに選手に“変化”が生じたことをを喜んだ。
贅沢で濃密な1日となった。午前9時半のウオーミングアップから午後6時過ぎの個別練習まで、室伏長官は精力的な指導を続けた。ウオーミングアップとコンディショニングだけで1時間半以上。新庄監督は「パワー系のトレーニングとか、瞬発系のトレーニングとかをみっちりされてきた方かと思ったら、逆だった。こういう細かい体の1つ1つを柔らかくしていくとか。さすがだと思った」と驚きを口にした。
この日が初対面だったが、かねてその身体能力には一目置いていた。「30メートル走のタイムを計ったらウサイン・ボルトより速かったらしい。で、幅跳びで砂場で1歩ジャンプしたら世界記録出したらしいよ」。真偽のほどは定かではないが、47歳になってなお、この日のジャンプのトレーニングではバネを生かした見本を披露した室伏長官には「見た? 選手と全然違う。年を取るにつれてジャンプ力とか衰えると思うけど、コツを知っているから」と関心しきりだった。
コツを知ることは上達への近道にもなる。体重移動や体の使い方を伝授されてから午後の打撃練習に臨んだ選手たちを見て「変わった感じがありましたね。爆発力とか」と“室伏効果”を実感していた。