鷹の“アキレス腱”になる危険性 甲斐拓也は盤石も…混沌とする“2番手捕手”争い
直近の対外試合3試合で投手陣は36安打26失点を喫している
■オリックス 8ー4 ソフトバンク(オープン戦・26日・宮崎)
26日に宮崎市の生目の杜運動公園で行われたオリックスとのオープン戦に4-8で敗れたソフトバンク。先発の千賀、2番手の和田と開幕ローテ当確の主力投手2人が計15安打8失点と、昨年のパ・リーグ王者に打ち込まれる展開に。対外試合3連敗となったチーム状況で気がかりなのが、正捕手の甲斐拓也捕手に続く“2番手捕手”の争いだ。
開幕投手に決まっている千賀は2回に5安打を集中されて4失点。2番手の和田も4回と6回に2点ずつ失い、リードを広げられた。指揮官は両投手に「『まだ1か月ある』じゃなく『もう1か月しかない』と思って状態を上げていってもらいたい」と注文をつける一方で「もっともっとバッテリーで話して試合に挑まないと」と、スタメンマスクを被った海野隆司捕手にも苦言を呈していた。
ソフトバンクには東京五輪で金メダル獲得にも貢献した甲斐が正捕手として君臨し、その座は揺るがない。ただ、甲斐1人で1年間を戦えるかは分からない。怪我などに備えた2番手捕手は重要だ。昨季までは高谷裕亮がいたものの、現役を退き、2軍バッテリーコーチに就任。ここを埋める存在として海野、九鬼といった若い捕手の成長は不可欠なのだ。
23日の西武戦では九鬼がスタメンマスクを被り、海野が途中出場。24日のロッテ戦では海野が1試合を通じて出場し、この日のオリックス戦では海野がスタメン、途中からは九鬼がマスクを被った。この3試合で投手陣は36安打を浴びて、26失点と大量失点が続いている。