ロッテが解決したい「2番打者」問題 強打か、機動力か…今季の“有力候補”は?

若手、中堅、ベテランそれぞれに2番打者候補がいる

 ほかにも、チーム内には2番候補がいる。2018年にリーグ最多の26犠打を記録するなど、つなぎ役としての経験豊富な藤岡裕大内野手や、2軍でプロ入りから2年続けて打率.320以上を記録し、昨季は61試合で28盗塁を決めてイースタン・リーグの盗塁王を獲得した高部瑛斗外野手。特に高部は、1軍では2年続けて打率1割台だが、本来のポテンシャルを発揮できれば面白い存在だ。

 もちろん、マーティンが昨季序盤やポストシーズンと同じく、強打の2番打者として起用され続ける可能性もある。開幕までの期間にどの選手がアピールに成功し、2番の座をつかむのかは楽しみな要素と言える。

 昨季のロッテはリーグ最多の107盗塁と積極的に機動力を使っていた一方で、106犠打もリーグ最多と堅実な作戦も多用していた。すなわち、2番に和田や藤原のような機動力のあるタイプを起用するか、あるいは強打のマーティンを2番に据えるのかは、チームの方針を考える上でも重要な要素となってくる。

 2年続けてリーグ2位に終わっただけに、2番打者の固定は早急に解決したいテーマ。ポテンシャルを持った選手は少なくないだけに、今季の起用法は注目と言える。悲願のリーグ制覇を果たすためにも、新たな「不動の存在」の台頭に期待したいところだ。

(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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