鷹リチャード、昇格見送りも… 社会人相手に4タコ、藤本監督「今の状態じゃしんどい」

ソフトバンクのリチャード【写真:藤浦一都】
ソフトバンクのリチャード【写真:藤浦一都】

エイジェックとの練習試合に出場するも4打数無安打2三振に終わる

 ソフトバンクの“ロマン砲”リチャード内野手が窮地に立たされている。27日に行われたB組の練習試合エイジェック戦に「4番・三塁」で出場したものの、4打数無安打2三振。B組から参加していたA組の練習試合やオープン戦でも打撃の状態が上がっておらず、藤本博史監督も「今の状態じゃ、とんでもないけどしんどいね」と語り、A組昇格を見送る可能性も出てきた。

 新型コロナウイルス感染の影響で出遅れ、筑後のC組でキャンプをスタートさせたリチャード。宮崎キャンプ合流後はB組で練習を続けながら、A組参加という形で紅白戦や対外試合に出場してきた。藤本監督は合流当初、時期を見てA組に昇格させる意向を示してきたが、対外試合での内容は奮わず、打ち上げを迎える28日を前にしてもB組に留まったままだ。

 3月2日からは本拠地ペイペイドームでのオープン戦が始まる。藤本監督は現状の野手22人(B組のリチャード、野村大含む)から18~20人程度まで人数を絞る方針だが、三塁のレギュラー奪取を狙うはずの大砲はこの日のエイジェック戦も音なしに。この試合を見守っていた指揮官も「リチャードが状態悪いんでね、どういうバッティングするのかなと思ったけど、悪いままやったね」と嘆くしかなかった。

「ダメだったらレギュラー取れないわけだからね。ある程度打たないと、周りの選手も競争しているわけだから、そういう選手を納得させる結果を出していかないと」とも語っていた藤本監督。類い稀なる長打力を誇る期待のリチャードだが、ベテランの松田や高卒2年目の井上が結果を残しており、サバイバルレースで出遅れている。期待の大砲が、レギュラー獲りに向けて試練の時を迎えている。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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