鷹のキャンプMVPは田中正義らドラ1コンビに 藤本監督「いいものを見せてくれた」

ソフトバンク・田中正義(左)と井上朋也【写真:福谷佑介、荒川祐史】
ソフトバンク・田中正義(左)と井上朋也【写真:福谷佑介、荒川祐史】

投手はローテ入りを狙う田中正義、野手は高卒2年目の井上朋也

 ソフトバンクは28日、宮崎・生目の杜運動公園で行ってきた春季キャンプを打ち上げた。1か月のキャンプを終えた藤本博史監督は田中正義投手、井上朋也内野手の若き投打の期待の星をキャンプMVPに挙げた。

 競争をテーマに掲げた1か月間を「世代交代と言われる中で、若い選手が元気を出して目の色を変えて練習に取り組んでくれたと思います」と振り返った藤本監督。投打のMVPを問われると、開幕ローテ入りを目指す田中正と三塁のポジションを狙う高卒2年目の井上の名前を挙げた。

 2016年のドラフト1位で入団した田中正は今季がプロ6年目。昨季、1軍でキャリア最多となる18試合に登板し、今季は先発に挑戦している。紅白戦、対外試合と好投しており、先発5番手の最有力候補に。指揮官も「昨年1軍を経験して、キャンプに入ってきて、自信も見えるし、やってやろうというのも見える」と高く評価した。

 2020年のドラフト1位の井上はまだ高卒2年目の19歳。ただ、このキャンプでは紅白戦、対外試合と打撃面で結果を残しており、指揮官も「野手のMVPは井上です。いいものを見せてくれた。当然、オープン戦も連れていきます」と今後も1軍に帯同させることを明言した。

 当初、3月2日からのオープン戦に向けて、野手メンバーを絞り込む考えを示していた指揮官だが、コーチ陣との話し合いの結果、九鬼隆平捕手と谷川原健太捕手を入れ替えるのみに留めた。不振のリチャード内野手もオープン戦には帯同させることに決め、指揮官は「どん底で悩みまくっているけど、試合でいいキッカケを掴んでもらいたい」と語っていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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