本番も“ガラポン”で決める? 奇想天外な新庄監督の日本ハム開幕スタメンを真剣予想
4番に置くのは俊足選手? 努力する選手にはチャンス
日本ハムは2月28日、沖縄県名護市で行っていた1軍キャンプを打ち上げた。「ビッグボス」こと新庄剛志監督が指揮を執り、練習試合の打順を“ガラポン”で決めるなど奇想天外な采配が話題を集めた。ここでは3月25日にソフトバンクと戦う開幕戦で、スタメンに並ぶメンバーを予想してみよう。
新庄監督は今季を壮大な「テスト」と位置付けており、選手の適性を色眼鏡なしで見極めるつもりだ。昨季とは全く違ったスタメンとなるだろう。中でも大きな期待が見て取れるのが、2年目の五十幡亮汰外野手。キャンプでは武井壮氏に「スターになれる選手だから、頼むよ」とマンツーマンでの指導を依頼したほど。これまでの常識なら1番に置くのが適当なスピードを誇るが、新庄監督は4番に俊足選手をおきたいとの意向を口にしており、実際に対外試合でも4番で起用している。
ひとつハッキリしているのは、努力した選手にチャンスを与えるということだ。8日の阪神戦のメンバーを決めた理由を「キャンプで毎日夜間練習をしていた選手」とハッキリ口にした。このメンバーは今川優馬、郡拓也、万波中正、野村佑希、細川凌平で、それぞれ実戦でもアピールしてきた。結果による信賞必罰を徹底するものの、まずはオフから緊張感を持って取り組んできた選手に晴れ舞台を用意しておかしくない。
1番には、安定して4割前後の出塁率を期待できる近藤健介ではないか。キャンプでは1死満塁を想定しての打撃練習を繰り返したが、まずは出塁できる選手が必要だ。2番にはその近藤を長打で還せる打者として野村佑希。キャンプ終盤に足首の捻挫で離脱したものの、開幕に間に合うことを期待したい。遊撃にルーキー水野達稀、一塁には減量効果で脱皮に期待の清宮幸太郎を配した。ここまで発表のない開幕投手は、2月26日のオープン戦で“指揮”を任せた上沢直之と見る。
2月27日のオープン戦では、田宮裕涼を4番に置いてスタンドをどよめかせた。開幕までも、開幕してからも何が飛び出すかわからない“びっくり箱”は続きそうだ。