ドラ1候補の魔球が「素晴らしい変化」 超有望株の先発転向に「称賛」と「懸念」

ミシシッピ州立大のランドン・シムズ【写真:Getty Images】
ミシシッピ州立大のランドン・シムズ【写真:Getty Images】

ミシシッピ州立大のシムズは大学初先発で7回5安打1失点、13奪三振

 今年のMLBドラフト会議で1巡目指名が予想されるミシシッピ州立大3年生のランドン・シムズ投手に注目が集まっている。ドラフト会議を今夏に控える中で、有望株ランキング18位に入る逸材が先発転向。その初先発の投球内容を米メディア「CBSスポーツ」が分析している。

 シムズは18日(日本時間19日)、カリフォルニア州立大ロングビーチ校との開幕戦に大学でのキャリアで初先発。7回81球を投げて5安打1失点、13奪三振、無四球の内容だったが、打線の援護がなく負け投手になった。この投球を見たスカウトたちは「速球は90マイル後半に達し、スライダーは素晴らしい変化」「ブルドッグのような物腰やゾーンに入る能力」と前評判通りに高評価。一方で先発投手としての能力に疑問の声も上がっているようだ。

「CBSスポーツ」のデータによると、速球の平均球速は、初めの4回は94~95マイル(約151.3キロ~152.9キロ)だったが、5回には93マイル(約149.7キロ)、6、7回には92マイル(約148.1キロ)に下落。制球もイニングが進むにつれて悪くなったという。さらには、中継ぎ時代と同じく速球とスライダーのほぼ2球種に頼っていた点も懸念材料と言及している。

 しかし、近年では投手の分業化が進んでいることから「時代は変わった」とも。以前は先発投手には3、4種類の球種と7回を投げ抜く能力が求められたが、最近では2つの球種に特化して4、5回で降板することも一般的だ。記事でもシムズの先発投手像を「現代の定義にはほぼ完璧に沿う」と表現している。

(Full-Count編集部)

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