サイ・ヤング賞&本塁打王で2年連続MVP? 大谷翔平に前代未聞の快挙を期待できちゃうワケ
昨季満票MVPも「今年の成績が最低ライン」 改善の余地を考察
今年はどこまでやってくれるのか。メジャーリーグは今季もエンゼルス・大谷翔平投手に注目が集まるだろう。昨季は9勝&46本塁打と投打でフル回転。メジャー4年目で日本人初の満票MVPに輝いたが、「今年の成績が最低ライン」とまで言っていた。シーズン直後に発した、このコメントにもビックリさせられたが、あえて改善の余地があるのなら……。大谷のコメントから2022年の二刀流を占っていきたい。
投手・大谷はどうなるのか。昨季は23試合登板して9勝2敗、防御率3.18。登板期間が空いた期間があったとはいえ、大きく離脱することなく先発ローテーションを守った。前・後半で成績見ると、前半戦は4勝1敗、防御率3.49で後半戦は5勝1敗、防御率2.84を記録。特筆すべきは制球力の向上で、四球率は4.70(67回で35四球)から1.28(63回1/3)と劇的にアップした。後半戦は新球カットボールを駆使してゾーン内で勝負。少ない球数で打ち取る投球スタイルだった。
2018年オフの右肘のトミー・ジョン手術から今季は3年目。昨季8勝目を挙げた昨年8月18日の敵地・タイガース戦後に「まだリハビリの中」と話していたのも印象的だった。「(肘の)患部、体のなじみは後半戦に進むにつれて良くなってきた。その延長線上で来年入りたいですし、そうすれば必然的に球速も上がる。コマンド力(制球)も必然的に高くなる」。
順当に考えればメジャー自身初の開幕投手を任されるはず。成績向上の鍵を握る登板間隔については「基本的には任せているので、自分が安定した成績を出せれば」と話す。130回1/3だった投球回については「そこまで多くはない。数を増やせていけたら」と意欲を見せており、昨季あと1勝届かなかった2桁勝利はもちろん、シーズン200奪三振は到達できない数字ではない。日本人初のサイ・ヤング賞の受賞だって期待したくなる。