大谷翔平が学び、身につけた 目標設定よりも大事な『目標達成』の真意

メディアへの出演が少ないのは、自身の思考をコントロールしている証

 目標達成とは、まさにテクノロジー(技術)だ。目標とは、辿り着きたいゴールである『目的』に向けて定めた指標である。自身の行動を方向づけていくものを目的とするならば、その目的をしっかりと持って実践することこそが大切なのだ。重要なのは、正しい実践(努力)。そのために必要なのが「やる気」であり、その感情を自分自身で管理することも大切である。

 レギュラーシーズンを終えてからの大谷は、シーズンオフの間に体のケアと来シーズンに向けた技術の向上に努める。メディアへの出演が極端に少ないのは、自身の思考をコントロールし、明確な目的とやるべきことを実践している証でもある。

 目指したい姿や場所に向かって、そのために必要なものを自らの行動に落とし込んでいく作業があってはじめて、目標を設定することにも意味合いが生まれるものだろう。つまりは、目標よりも大切なことは目的であり、その考えにつながる『目標達成』というワードにこそ、本物の価値がある。われわれ人間が唯一コントロールでき、人生において大切なその思考を、大谷は花巻東時代に学んだ。

 メジャーを舞台に世界最高のプレーヤーを求め、常に目標達成の思考と行動を持って突き進んでいる大谷翔平には、今でも高校時代の学びが生き続いている。

【画像】熱心にカリキュラムの授業に取り組む高校時代の大谷翔平投手

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