地元応援団も「やったれ嘉男」 勝負の1年、阪神・糸井嘉男を支える“宮津のチラシ”
キャンプは若手と混じってフルメニューを消化「もう昔と立場が違う」
阪神の矢野燿大監督は今シーズン限りで退任する。沖縄・宜野座キャンプではナインからのサプライズで“フライング胴上げ”を行うなど、ラストイヤーに向け機運が高まっている。そんな指揮官と同様に“勝負の1年”を迎えるのが糸井嘉男外野手だ。
チーム最年長で今年41歳のシーズンを迎える。実績あるベテランは調整を任されるが、今キャンプは初日から若手に混じってフルメニューを消化。2月5日はチーム初実戦となる紅白戦にも出場するなど、ルーキーのように結果を求める姿があった。
レギュラーを獲得した日本ハム、オリックス時代から取材を行ってきたが、ここまで危機感いっぱいの超人は初めて見る。昨年は2008年から続いていた開幕スタメンが13年で途切れ、主に代打での出場が続いた。屈辱を味わったが本人は意外と冷静だ。
「もう昔とは立場が違うから。でも、今が一番野球を楽しんでいるかもしれん。正尚(オリックス・吉田)にも『伸びしろエグいっすね』って言われた(笑)。いつでも準備はできてるから」