「開幕に合わせろと言わない」 DeNA三浦監督が故障の佐野、今永を“急がせない”ワケ

科学的なアプローチを重視する球団

 球団もAT(アスレチックトレーナー)、S&T(ストレングス&コンディショニング)担当を置き、故障者には科学的なアプローチを重視している。

 今永は「僕がやれると思うのと、生理学に基づいたATの見解とは違う。指示を仰いでやっていくだけ」と話し、「正直言うと、痛みは(炎症と診断された)3日後くらいには引いて、自分では投げられるのにな……と思いながら投げない時期もあった。MRI(磁気共鳴画像)を撮ってみると、内出血みたいなものが映っていた。これだけノースローだったから、これだけの時間をかけてリハビリをしなければならないと決められたプランがあるので、それに従うしかない」と説明した。

 佐野も「僕自身はそのつもり(開幕に間に合わせる)でやっていますが、トレーナーと相談しながら進めているので、僕だけで決められることではない」と言った。

 チームは厚みを増した戦力と、科学的な根拠を背景に、焦ることなく、シーズントータルで優勝争いに絡む道を探っていく。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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