DeNA細川また仰天弾 三浦監督絶賛「弾丸ライナー。打球が落ちてこなかった」
一昨年イースタン3冠も昨年は1軍で通用せず
■DeNA 4ー2 西武(オープン戦・8日・横浜)
“メジャー級”のパワーを持つ大砲がまた覚醒に近づいた。プロ6年目のDeNA細川成也外野手が8日、本拠地・横浜スタジアムで行われた西武とのオープン戦に「9番・右翼」で先発出場。4回に西武先発・今井から、左中間席へソロ本塁打を放った。2日の広島戦で同様に左中間席へ放り込んだのに続く、オープン戦2号。過酷な外野のレギュラー争いに割って入る勢いだ。
4回1死、カウント1-2と追い込まれながら外角高めの149キロ速球を一閃。打球は低い弾道でそのまま左中間席に突き刺さった。細川は「弾道は低かったですが、しっかり捉えることができました。アピールしなくてはいけない立場なので、良かったです」とホッとした表情。三浦大輔監督は「細川らしい弾丸ライナー。打球が落ちてこなかったですからね。長打が彼の魅力ですし、本人も結果がほしい所ですから、しっかり結果を出せてよかった」と目を細めた。
一昨年はイースタン・リーグで本塁打、打点、出塁率の“3冠王”に輝いたが、期待された昨年は1軍の壁に跳ね返された。同僚のオースティンに誘われ、昨年11月に米カリフォルニア州の施設でトレーニングを積んだことが転機になった。今も試合前のフリー打撃では、手首を全く返さずに打つなど、工夫と研究を重ねている。
三浦監督は「見るからに打ち方が変わった。何かを掴みたいと必死にやっている。もちろん、まだまだ完璧ではないが、結果が出始めたことは本人の精神的にもいいこと」と評した。179センチ、93キロの筋骨隆々とした逞しい体で、開幕1軍はもちろん、オースティン、佐野、桑原、さらに日本ハムから移籍した大田らがひしめく外野のレギュラー争いに挑戦する。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)