“驚弾2発”で6年目のブレークの兆し DeNA細川成也は何が変わったのか?
昨年11月に同僚オースティンに誘われ米国で自主トレを行い手応えをつかむ
そこで昨年11月、同僚のオースティンに誘われて海を渡り、米カリフォルニア州の施設にソトも加わり合同自主トレ。オースティンが師事する現地コーチにも指導を受けた。「自分を変える、いいきっかけになったと思っています」と手応えを感じている。
現在、オープン戦の試合前のティー打撃やフリー打撃では、あえて左脇を開け、手の甲を上に向けたまま、手首を返さず、ゴルフのアプローチショットを思わせる打ち方をしている。これも米国で教わった練習法の1つだ。ちょうど、日本ハムの清宮が2月のキャンプ中に同じような打ち方を試みて、話題になったことがあった。細川は「僕は手首が返るのが早過ぎて、ゴロになってしまうことが多かった。それを修正するための練習です」と説明する。試合ではそこまで極端ではないものの、昨年までとは全く違うスイングになっている。
この日、一発を放った直後には、経緯を知るオースティン、ソトから「グッドスイング」と声をかけられ、「これを継続していくことが大事」とうなずいた。「スイングを変えましたし、“今年こそは活躍しなければならない”という思いが強いです」と語気を強める未完の怪物。変化球への対応など、まだまだ課題も多いが、一気にスターダムにのし上がる可能性を持っている。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)