中日根尾の「外野手登録」が意味する正念場 打たなきゃ居場所なくなる危機に

左翼には長距離砲がしのぎを削る、中堅は不動のベテラン大島

 一方の左翼は、長打のある候補者たちがしのぎを削っている。昨季まで二塁のレギュラーだった阿部寿樹やドラフト2位ルーキーの鵜飼航丞、捕手登録の山下斐紹はそれぞれオープン戦でアーチを放っている。昨季チームは12球団ワーストの69本塁打と苦しんだだけに、長距離砲はラインナップに欠かせない。

 中堅のベテラン大島洋平は不動の存在。となると、根尾の現実的な勝負ポジションはやはり右翼になってくる。待ったなしで岡林を上回らなければ、ベンチないしは2軍行きという処遇も現実味を帯びてくる。現にオープン戦では試合途中から代走で出場し、1、2打席もらうという起用も少なくない。

“打てる選手は外野へ”という方針が鮮明に打ち出されている新生ドラゴンズ。内野のポジションが現時点で埋まっている中、根尾も“打てる選手”のひとりに数えられている。反面、打たなければ居場所はない。「外野手」の肩書きは、その象徴とも言える。

(Full-Count編集部)

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