高卒3年目で「1番・右翼」奪取か OP戦で打率3割超、中日20歳外野手は元153キロ右腕
岡林勇希はOP戦全8試合に1番もしくは2番で先発出場
立浪和義監督が就任した中日は、9日終了時点でオープン戦の成績が4勝4敗。チーム再建へ若手野手の積極的な起用が目立つ。その1人が高卒3年目の岡林勇希外野手。1学年上の根尾昂外野手を差し置いて、右翼の定位置を奪う勢いだ。
岡林はここまでオープン全8試合に先発出場。そのうち1番が7試合、2番が1試合で打率.303(33打数10安打)をマークしている。無安打に終わったのは1試合だけでコンスタントに結果を残している。ポジションも右翼での先発が7試合で中堅が1試合。開幕1軍はもちろんのこと、右翼のレギュラー候補1番手の位置付けであることは間違いないようだ。
三重・菰野高校では最速153キロをマークするなど投打両面で注目された。2019年ドラフト会議では投手として中日から5位指名を受けて入団。走攻守での非凡なポテンシャルから、入団してすぐに外野手に転向した。
1年目の2020年は2軍で64試合、打率.285、15打点、4盗塁をマーク。ウエスタン・リーグの優秀選手賞を獲得し、1軍も6試合経験した。2年目の昨年は24試合出場で打率.254(59打数15安打)をマークした。
昨春のキャンプでは、臨時コーチだった立浪監督が熱心に指導した“秘蔵っ子”。強肩にも定評があり、春季キャンプでのシートノックでも矢のようなレーザービームを連発してファンの度肝を抜いた。類いまれな打撃センスも備えた20歳がリードオフマンとして機能するか。立浪竜の浮沈の鍵を握る存在だ。
(Full-Count編集部)