菊池雄星のFA挑戦は「賢い決断だった」 3年42億円契約を米メディア評価

ブルージェイズとの契約合意が報道された菊池雄星【写真:AP】
ブルージェイズとの契約合意が報道された菊池雄星【写真:AP】

ブルージェイズと3年42億円で契約合意が報じられた

 マリナーズからFAとなっていた菊池雄星投手が12日(日本時間13日)、ブルージェイズと3年3600万ドル(約42億円)で契約合意に達したと米メディアが報じた。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者の報道を引用し、年俸は2022年1600万ドル(約19億円)、2023、2024年は1000万ドル(約12億円)となるとした。

 先発投手のFA市場において、トップネームのほとんどはロックアウト前に契約が決まっていた。さらにロックアウトが明けるとすぐにクレイトン・カーショーとカルロス・ロドンの両左腕の契約が決まったことで、トレード・ルーマーズのFA選手トップ50に入っていた健康な先発投手は「キクチとザック・グリンキーしか残っていなかった」と評した。

 菊池のこれまでの成績から同サイトは「2019年シーズン前に日本に来てからというもの、キクチは最も評価の難しい投手の1人だ」と言及。マリナーズはオプションを行使すれば4年総額6600万ドル(約72億6000万円)の契約延長が可能で、行使しなかった場合は菊池が1年1300万ドル(約15億円)で残留できる選手オプションを持っていた。

「後半戦のパフォーマンスがいまいちだったため、この選手オプションを受け入れる可能性があると思われていたが、彼は最終的に行使せず、FA市場に挑戦してみることを選んだ。これは彼にとって賢い決断だったと証明された。新しい契約は同等の額ながら3年長いものだからだ」と同サイトは分析。

 複数年契約の始めのほうが年俸が高い契約構造は、ブルージェイズがジョージ・スプリンガー外野手と契約したときにも使われたもの。ブラディミール・ゲレーロJr.やテオスカー・ヘルナンデス、ボー・ビシェットといった核となる選手の多くは年俸調停の資格を得たばかりか、まだ得ていない選手であり、彼らの年俸が高くなるのは数年先のことだ。スプリンガーや菊池に早めに多くの額を払っておくことで、上記の選手たちの年俸が上がったときにゆとりを持たせることができることを解説している。

(Full-Count編集部)

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