清原和博氏が抱く後輩・松井秀喜氏へのリスペクト「ウサギが亀に抜かれた」
清原和博氏が特別講演会に出席、松井秀喜氏は「年下で初めて凄いなと思いました」
西武、巨人、オリックスで歴代5位の通算525本塁打を放った清原和博氏が13日、福島・白河市内で行われた特別講演会「復活!!その先へ…」に出席。小中学生、保護者・指導者へ向けた2時間の講演では、巨人でチームメートだった松井秀喜氏へ抱くリスペクトの思いを語った。
「凄い打者は誰ですか?」。ファンからの質問に清原氏は「僕はライオンズからジャイアンツに移籍して、松井秀喜選手がいたんですけど、年下で初めて自分がプレーして凄いなと思いましたね」と、迷うことなくゴジラの名前を挙げた。
清原氏は高卒1年目の1986年に打率.304、31本塁打、78打点を記録。一方の松井氏は打率.223、11本塁打、27打点だった。「ウサギと亀という物語ありますよね。僕は高卒ルーキーで30本を打って、松井選手は高卒でそんなに打てなくて。それでも長嶋監督が松井秀喜1000日計画ということで……。僕がウサギで亀の松井選手に抜かれていた。そういう物語がぴったりの選手でしたね」と振り返った。
巨人へFA移籍した1997年から松井氏がヤンキースへ移籍する2002年までプレー。超一流選手と感じさせられたエピソードもある。「ジャイアンツで僕のロッカーの斜め前は松井選手だったんですけど、松井選手はどんなに遅くなっても、スパイクとグローブ、全部きれいにしてから帰ってましたね」と明かした。
自身も試合後はバット、スパイク、グローブを磨いていたという。「2軍施設に行くと、グローブがポンと置いてあったりだとか、バットが無造作に転がっていることが多いんですよね。1軍選手でしっかりやっている人ほど野球道具を大事してます」。会場へ集まった子どもたちへ道具を大事にすることの大切さを語っていた。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)