カーショーがドジャース残留決めた理由 ロックアウトのおかげで引退危機を脱出?

ロックアウトのおかげ? 左肘が回復、引退の危機脱する

 昨季はシーズン終盤に故障し、ポストシーズンで投げることはかなわなかった。もう少し悪化していれば、トミー・ジョン手術が必要な状態だった。年明けまでボールを握らず、ゆっくり肘を直したおかげで今季投げられる状態まで戻った。「健康な肉体なら、プレーするつもりだった。1月に投球練習を再開したら、日を追うごとに体調がよくなり、投げられる球数も増えた。『やった、健康じゃないか』と思ったよ」。

 決断の決定打となったのは「とにかくワールドシリーズを制覇すること」だった。「子どもたちが成長して学校に通う年になってくると、もっと家で一緒に過ごす時間や、子どもたちが転校しなくて済むことが重要な要素になるが、またドジャースでプレーすることには妻も乗り気だった。ドジャースは何か特別なことを成し遂げようとしていて、僕らはその一部。そう感じている」。

 怪我の回復は、ロックアウトのおかげともいえるかもしれない。しっかりと休む時間をとれたことで、現在のMRI検査の結果はすべて良好だという。今のカーショーには、シーズンを投げ切る自信がある。「怪我をする可能性があると思っていたら戻ってこない。健康というのは時に予測しにくいものだが、現役としてこの段階を迎えると、お金をもらっていながら怪我をするくらいなら、いっそプレーしないほうがいいと思うものだよ。またドジャースの一員になれて、よかった」。

 通算185勝84敗、防御率2.49。難攻不落の左腕は望んだ“世界一”をつかみ取ることができるだろうか。

(Full-Count編集部)

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