大谷翔平は「今年もうまくいく」 待ち遠しい開幕投手決定もマドン監督「まだだ」
大谷はキャンプ初のブルペン入り、マドン監督「彼は大丈夫、良い感じだ」
エンゼルスの大谷翔平投手が15日(日本時間16日)、アリゾナ州テンピの球団施設でキャンプ初のブルペン投球を行った。捕手を座られた状態で24球。順調な調整ぶりに、ジョー・マドン監督は「グレート。彼は大丈夫、良い感じだ。準備ができている。昨日打撃練習を見たが、いつも通りに見えた。今日は投げているところを見たが、とてもワクワクしているようだった」と大きく頷いた。
打者として46本塁打、投手と9勝を挙げてア・リーグMVPに輝いた昨季。注がれる視線はさらに増したように、指揮官の信頼も増幅しているようだ。大谷の指揮官である楽しみを問われたマドン監督は「ショウヘイのような選手と一緒にやるのは大好きだ。彼はワンダフルだ。もっといい表現があればいいが」と強調。昨季と同様に、水原通訳も含めてコミュニケーションを徹底していく姿勢を示し「昨年は非常にうまくいったし、今年もうまくいくだろう。彼が昨年成功した理由のひとつだ」と語った。
昨季と同じような躍動を見せる難しさを感じつつも「投手としては昨年よりイニング数が増えるかもしれない」と示唆。最大の敵は故障のリスクだが「彼は素晴らしいアスリートで、うまく調整しながら一生懸命に取り組んでいる。やりたいようにプレーさせよう。あとはいつ降板させるか、いつ休みを取らせるか。会話をしていくことが重要だ」と見据えた。
今季からア・リーグだけでなくナ・リーグでもDH制を採用する「ユニバーサルDH制」が導入されることに「彼が投打同時出場できる方法を見つけられると思いたい」とも。大谷とエンゼルスにとっては追い風となるだけに「それが実現することを願っているよ。ア・リーグ西地区の他のチームはそうならないことを願っているだろうがね」と笑って述べた。
実戦での登板については「分からない。彼と話してみるが、マット(ワイズ投手コーチ)もまだしっかりと観察できていない日付が分かったら教えるよ」。開幕投手への期待も高まるが、報道陣から問われると「まだだ。ナイストライ」と制した。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)