禁止薬物使用で“堕ちた”スターが謝罪も…NY紙は辛辣「変わることができるのか?」
メッツのカノ、昨季は2度目の禁止薬物使用で1年間の出場停止
禁止薬物規定に違反し、昨季は1年間の出場停止処分を受けていたメッツのロビンソン・カノ内野手がチームメートに謝罪した。ただニューヨークの地元紙「NYタイムズ」は「彼は変わることができるのか?」と今後について厳しい目線を送っている。
記事によれば、カノはスプリングトレーニングの開始時に「自分で間違いから学ぶことが、最大の教訓だと思います」「自分がしたことに対して弁解の余地はありません。ただ過去に生きるわけにはいかない。これからは前を見て、いつもと変わらないロビンソン・カノであり続けます」と謝罪したという。
カノは2005年にヤンキースでメジャーデビューすると主砲として活躍。マリナーズでもプレーし、2009年から2014年にかけて6年連続の打率3割、さらに2016年には自己最多となる39本塁打を放った。ただ2018年に禁止薬物の使用で80試合の出場停止処分、メッツに移っても再び規定違反を犯し、昨季は1年間の出場停止処分を受けていた。
今オフはドミニカのウインターリーグに参加し、17試合で打率.344を打ったカノは「私は準備ができている。健康を維持し、最高レベルのパフォーマンスができるように」と話している。ただ記事は「ステロイドを使用してきた選手の問題はここにある。薬の力を借りずに、これまでと同じようにプレーできるのかということだ。いつ薬を使い始めたのか、それがどのような違いをもたらしたのかについて話をした選手はこれまでほとんどいない」と指摘。カノの今後について厳しい視線を向けている。
さらに、メッツのバック・ショーウォルター監督はカノを「一塁手、二塁手、またはDHとして使う可能性がある」と言ったが、どのような頻度で使うかまでは言及していないと指摘。続けて「古いタイプで、正しくプレーすることを重要視するショーウォルター監督が、2度も薬物違反をしたカノを使うとは思えない」と結論付けている。
(Full-Count編集部)