鈴木誠也、カブスと5年契約で正式合意 日本人野手最高額101億円、入団会見へ
広島には17.4億円の譲渡金、昨年11月のポスティング申請から約4か月で決着
カブスは18日(日本時間19日)、広島からポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指していた鈴木誠也外野手と5年契約を結ぶことで合意したと発表した。米複数メディアによると、5年8500万ドル(約101億2000万円)の大型契約で、日本人野手のメジャー移籍時の契約としては史上最高額。広島には1462万5000ドル(約17億4000万円)の譲渡金が支払われる。アリゾナ州メサの球団施設で入団会見が行われる予定だ。
鈴木は昨年11月にポスティング申請したものの、労使の対立でロックアウトに突入。移籍交渉は一時凍結された。10日(同11日)の新労使協定の締結と共に交渉が再開。パドレスなど複数球団が参戦する中、2020年以来の地区優勝を目指す名門球団への移籍を決めた。身体検査を経て、入団が正式発表された。
カブスは2016年に108年ぶりに世界一に立ったが、地区4位に沈んだ昨季途中に主力を放出。チーム再建の真っ只中だ。鈴木が本職とする右翼にはゴールドグラブ賞5度の名手ヘイワードがいるが、中堅へコンバートする意向を示している。これまで日本選手は福留孝介、藤川球児、和田毅、川崎宗則、上原浩治、ダルビッシュ有が在籍した。
鈴木は2012年ドラフト2位で二松学舎大付高から広島に入団。2016年から2021年まで6年連続で打率3割以上をマークし、ベストナインに輝いている。昨季は132試合に出場して打率.317で自身2度目となる首位打者のタイトルを獲得した。
(Full-Count編集部)