日本ハムのドラ8右腕が守護神向きなワケ 武田投手コーチが語る“血液型理論”

日本ハム・北山亘基【写真:荒川祐史】
日本ハム・北山亘基【写真:荒川祐史】

北山が5点を追う9回に登板、強力DeNA打線を3者凡退に抑えた

■DeNA 6ー1 日本ハム(オープン戦・18日・札幌ドーム)

 日本ハムのドラフト8位・北山亘基投手(京産大)が18日、札幌ドームで行われたDeNAとのオープン戦に登板。1-6の9回から登板し、強力DeNA打線を1回2奪三振無失点に封じた。新人ながら守護神抜擢の可能性も浮上している右腕。武田勝投手コーチが「抑えに向いている」理由を明かした。

 DeNA打線は8回までに13安打。新庄剛志監督も「ベイスターズ打線振れてるね! 今の打線なら誰が投げても打たれるよ!」と白旗をあげたほどだった。しかし最終回のマウンドに上がった北山は、持ち前の力のある直球で押した。

 最初の打者となった柴田を151キロの外角直球で空振り三振に斬ると、続く大田は150キロで詰まらせ一邪飛。4番の牧には153キロ直球などで追い込み、最後はフォークを振らせて空振り三振とした。

 セーブを挙げた12日の広島戦に続き、この日も最終回のマウンドに立った。武田投手コーチは「札幌ドームのマウンドにアジャストしてしっかり腕を振ることができていた。彼らしいピッチングで、質のいい球を投げてくれた」と目を細めた。

 昨季抑えを務めて28セーブを挙げた杉浦は故障離脱中。オープン戦は4試合に登板して計5イニングを2安打11奪三振無失点、奪三振率19.80の北山に懸かる期待は大きい。武田コーチは「性格的にも抑えができるタイプ。1年目で足りないところもありますが、試合の中で経験していけばクローザーになれる可能性を秘めていると思うので楽しみな存在ではあります」と言った。

 その「性格」とは「どっしりしている。ルーティン、やることをしっかりやっている」のだという。そして「B型の僕みたいな適当人間ではない。A型なのかな」。その後、関係者から予想通り北山がA型であることを伝えられると「向いてますよ、ほら」と笑った。

 実はこの血液型理論は、シダックス時代の恩師・野村克也さんの“影響”だ。「野村さんが血液型を結構気にしていたので、僕もしていきたい」。武田コーチいわく、きっちりした性格が多いとされるA型が“守護神適正”があるのだという。くしくも杉浦もA型だ。

 ルーキー、しかもドラフト8位からの“守護神”へ。日に日に存在感を増す北山は、十分にその可能性を感じさせてくれる。

【実際の映像を見る】「ストレートが凶暴すぎる」ドラ8北山の圧巻の投球

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