異例のLA和食屋交渉、愛理夫人 鈴木誠也の代理人が語る123日ロング交渉の真実
カブスと5年101億円で正式合意、3か月の移籍市場凍結は「非常に難しい経験となった」
カブスと5年契約を結んだ鈴木誠也外野手は18日(日本時間19日)、アリゾナ州メサの球団施設で入団会見を行った。背番号は「27」。米複数メディアによると、5年8500万ドル(約101億2000万円)の大型契約で、日本人野手のメジャー移籍時の契約としては史上最高額。代理人を務めるジョエル・ウルフ氏は交渉の舞台裏を語った。
パドレス、ジャイアンツなど複数球団による争奪戦。しかし、交渉序盤でつまずいた。労使協定が決裂した昨年12月初旬からロックアウトに突入した。「セイヤにとって非常に難しい経験となった」。昨年11月16日にポスティング申請していた鈴木の移籍交渉もストップした。
機構と選手会の労使交渉はなかなか出口の見えなかった。ウルフ氏は各球団の調査を行うと同時に、人間・鈴木誠也に迫った。渡米後は毎日のようにロサンゼルスで会談。トレーニングも見た。鈴木と接する中で、妻の愛理さんの存在の大切さにも気づいた。
「我々はセイヤのことをより知ることができた。周りにいると本当に楽しい。本当にアメージングな人物だ。ユーモアのセンスもある。アイリさんとも、皆さんが知っているように本当に仲がいい」
「セイヤにとって最も大事なことは、大型契約を手にすることではなく、居心地の良さを感じる場所にいることだと、私にははっきりと分かった。ここで言う居心地の良さがどういう意味かというと、フィールドを離れてからの生活が落ち着いていて、アイリさんと彼自身が暮らしていくうえで何も支障がなく、野球に専念できる状態のことです」
3か月間の交渉凍結期間は決して無駄な時間にはならなかったようだ。